ダイエットや美容を目的として取り入れる方が増えたプロテイン。効果が高いとして女性を中心に注目を集めています。
しかし、一方で「プロテインは肝臓や腎臓に負担をかける」といった声も挙がっているのが事実です。
そこで、今回はプロテインを飲むと肝臓や腎臓に負担をかけるという噂は本当なのか、真相を解説していきます。
プロテインを飲むと肝臓・腎臓に負担がかかるといわれる理由
人間の体内にある肝臓や腎臓は、食品に含まれる有害な物質を体外へ排出するにあたり、必要不可欠な臓器です。
たんぱく質は、摂取するとアミノ酸に分解されますが、分解・活用される過程で有害な「アンモニア」が生成されます。人体に影響を及ぼす物質ではあるものの、肝臓や腎臓の働きによって体外への排出されるのです。
プロテインを摂取しすぎると、タンパク質の過剰摂取にもつながり、上記のプロセスが増えることが懸念されます。肝臓・腎臓がフル稼働すれば、それぞれに負担をかけると考えている方が多いのです。
しかし、実際のところ、プロテインを過剰摂取したり、肉や魚、卵などたんぱく質を豊富に含む食品を食べすぎたりしない限りは、肝臓・腎臓に負担をかけるリスクは少ないといわれています。
プロテインであれば、パッケージに記載された目安量をきちんと守り、必要以上に摂取しなければ安心して飲めるのです。
そのため、プロテインが肝臓・腎臓に負担をかけるから、と極端に摂取を避ける必要はありません。
プロテインを安全に取り入れるためのポイント
肝臓や腎臓に負担をかけることなく、安全にプロテインを取り入れるためにはどのようなポイントを意識すればいいのでしょうか。
ここからは、安心してプロテインを飲むためにも、知っておくべきポイントをご紹介します。
自身のたんぱく質摂取推進量を把握する
安全にプロテインを摂取するためにも、まずは自身のたんぱく質摂取推進量を把握することが大切です。
日本人の食事摂取基準では、18歳以上の成人であれば、1日あたりのたんぱく質摂取推進量は50g~65gです。
女性であれば、50g程度が適切であるとされているため、プロテインを取り入れる際の目安にしてください。
ただし、普段の運動量によっては、たんぱく質の摂取量は上記の目安よりもさらに多くなることがあります。例えば、趣味として日ごろから体を動かすことが多い場合は、たんぱく質の摂取目安量はさらに増えるでしょう。
また、運動量のほか「年代」でも、1日あたりのたんぱく質の摂取目安量は異なります。
安心してプロテインを摂取したい方は、年代や普段の運動量も加味したうえで、たんぱく質の摂取量をイメージしてみましょう。
普段の食事に含まれるたんぱく質にも目を向ける
忘れがちな部分ではありますが、安全にプロテインを取り入れるためには、普段の食事に含まれるたんぱく質量もチェックしなければなりません。
肉や魚、卵などにはプロテイン同様たんぱく質が豊富に含まれています。普段の食事でたくさんのたんぱく質を摂取している中、さらにプロテインも取り入れてしまうと、思いがけず過剰摂取につながるリスクがあるのです。
とくに、たんぱく質中心の食生活である方は、今一度自身の摂取量を考えてみる必要があります。
場合によっては、プロテインの摂取が適さないことも考えられますので、前項のたんぱく質摂取推進量を参考にしながら、自身の食生活を見直してみてください。
適量であればプロテインは肝臓・腎臓に負担をかけない
本ページでご紹介した通り、プロテインは適量を摂取すれば、肝臓・腎臓に負担をかけることはありません。安心して毎日の生活に取り入れられるでしょう。
現在、プロテインにおける健康へのリスクが気になっている方は、本ページでご紹介した内容をふまえ、検討してみてください。